会社員が林業…?
全然イメージできないけど…。
どんな感じなの?
会社員をしながら林業なんてできるの…⁈
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- そもそも林業ってなにするの…?
- 林業を副業としてやるメリット
- 自伐型林業をする方法
この記事の信頼性
この記事を書いているぼくは、副業として自伐型林業をしています。
林業は日本にとって変えのきかない産業の1つです。
そのすばらしさを広げるためにブログなどで発信中。
会社員をやりながら、林業をはじめてみました。
自分のペースで木を伐って楽しんでいますよ!
前置きが長くなりましたが、さっそく林業について知っていきましょう!
肩のチカラをぬいて楽しんでくださいね。
林業ってそもそも何…?どんなお仕事?
まずは「林業ってどんなことをするの?」
これについて、紹介しますね。
もっと詳しく知りたい!という方にはこちらの記事。
林業というお仕事の内容は…?
林業とは……
『森林を管理し、維持するための一連の活動』
なんだか堅苦しい表現ですが、「山を管理する」お仕事ってことです。
そのために、やることは多岐にわたります。
- 地ごしらえする
- 苗木を植える
- 枝打ち・剪定して木をそだてる
- 間伐をする
- 主伐をする
- 木材をはこぶ
- 木材などの販売で収益化
- 下刈りなどの定期保全
これらのことを、数十年という長期にわたってやっています。
毎年やることもあれば、数年に1度しかやらないことも。
山のことを考えながら、山の中ではたらく、昔からある産業です。
林業にはすばらしい役割がある
あまり知られていませんが、林業にはとても重要な役割があります。
日本は国土の7割が山林だと言われています。
いろいろな面からひとの生活を支えているんですよ。
- 土砂崩れなどの災害抑制
- 森林による水質浄化作用
- 木材などの資源が得られる
- 地球温暖化を防ぐ
- キレイな山で自然を楽しめる
- 野生生物が山で暮らせる
林業をやるひとがいなくなると、これらの役割が果たせなくなってしまうかも……
山の木がやせほそり、土砂崩れがおきやすくなり、野生生物の食べ物が減り、キャンプなどは危険で楽しめなくなります。
さらに森林の木が減ると、CO2の吸収量が減り、地球環境がわるくなる可能性もあります。
大げさに思われるかもしれませんが、それくらい林業の果たしている役割は重要です。
林業は副業になるの?メリット・デメリット
最近の副業ブームでは、インターネットをつかったものが主流です。
- SNS運用
- アフィリエイト
- せどり
- Webライター
- プログラミング
- YouTube
そんな中で体力勝負の「林業」を副業に選ぶひとは、控えめに言っても……変態ですよね。
それでも興味がある!っていうあなたにとって、ぼくの主観たっぷりのメリット・デメリットをご紹介。
- 社会への貢献を感じることができる
- 自然のなかで時間を過ごせる
- アルバイトよりは時給が高くなる
- 身体をめっちゃ使うので健康になる
- 楽しい!
- 超肉体労働!めっちゃ疲れる
- とにかく危険がいっぱい!
- はじめるのに初期投資が必要
- 自伐型林業だけでは大きく稼ぎにくい
- 補助金ありきでオワコン…?
自然が大好きで、体力がありあまっている人にはうってつけのお仕事です。
最近では、ドローンを使って資材を運んだり、スマホアプリで山の管理をしたり、どんどん便利になっています。
体力がなくても、あなたの得意が武器になって、林業で活躍できるかも…!!
メリット・デメリットについて詳しく知りたい場合はこちらの記事を見てください。
会社員が自伐型林業をはじめる方法 5ステップ
「会社員」×「林業」の副業。
選択肢としてはアリです。
平日はデスクワーク、週末に山の中で林業の仕事。
座ってばかりでなまった身体を、山の中を歩き回って鍛えなおす。
鉄筋コンクリートで囲われたストレスを、自然の中に解き放つ。
PCで疲れた目を草木の緑で回復。
想像しただけでワクワクしませんか…?
1. 管理できる山の確保
山林や森がないとなにもできません。
まずは、木を伐ったり、歩き回れる土地の確保です。
- 親が所有している土地をつかう
- 知り合いに山を借りる
- 土地を買う
日本の国土の7割が山林です。
そこらじゅうに山はありますので、行動すればどうにかなります。
親族で山を持っていれば話が早いですが、そんなに都合よくいませんよね。
「みんなの0円物件」というサイトで土地をタダで手にいれることもできます。
チェックしているとお宝物件が見つかるかも…?!
2. 最低限の知識をつける
林業は危険なことがたくさんあります。
ちょっとした失敗が命にかかわる可能性もあります。
最低限の身を守る知識はつけて、林業に取り組みましょう!
害虫:ハチ、アブ、ヘビ
害獣:クマ、イノシシ、シカ、サル
チェンソーによるケガ
倒木の下敷き
崖からの滑落
落石にぶつかる
重量物(丸太など)をもったときに、身体を痛める
危険ばかりです。
山に入れば周囲の危険に気を配り、
作業を始めたらチェンソーの取りあつかいに神経を使い、
倒木時には木の倒れる方向に細心の注意を払います。
気軽にやってケガをしてからでは手遅れなので、しっかり知識をつけて、練習をしなくてはいけません。
今どきはいろいろな方法で学べます。
- YouTubeで見て覚える
- 地域の団体に相談
- 自治体のイベントに参加
- 林家さんに弟子入り
林業の勉強は実践がおすすめです。
3. 必要な道具をそろえる
手ぶらで林業をはじめるのは至難の業。
道具をそろえましょう。
伐倒の3点セット
- チェンソー
- ハンマー
- クサビ
保護具一式
- ヘルメット
- 手袋
- 防護服(上下)
- チェンソーブーツ
軽トラ
ほんとうに最低限の道具です。
使った方がラクになる便利アイテムもたくさんあります。
作業していて不便なときは、道具に頼るのも悪くないですよ。
道具を買いそろえるのが楽しいっ!
もっと仕事道具について詳しく紹介した記事はこちら。
4. 実際に山で林業をやってみる
ある程度の知識をつけたら、実践あるのみ!
まずは山に入りましょう!
- 雑草がジャマ
- 落ち葉がスベる
- チェンソーが重たい
- 保護具を着ていて暑い
- 山が思ったより急勾配
- めっちゃ歩く
想像以上に大変だと気付きます。
登山やハイキングとはちがう体験。
大きな目的をもって山を歩くのは別格です。
次にほそい木を伐倒してみましょう!
ほそいからといってナメずに挑んでくださいね。
- 静かな山に響き渡るチェンソー音
- いつ倒れるのかわからない
- 狙った方向に倒れるか不安
- バキバキっと音を立てて倒れる木
初めての伐倒は、ずっとドキドキしながらになるはずです。
ぼくは1本目から太い木に挑戦。
見事に「木がかり」して大失敗でした。
伐倒だけが林業ではありません。
そのほかの活動も時間をつくってやっていきましょう!
枝打ち、草刈り、搬出路の整備 などなど。
どれも大変ですが、やってみると楽しめます。
5. 収益化のポイントを決める
せっかくやるんだから、少しでもお金にしたいですよね。
ハッキリ言ってしまうと林業は儲かりません。
とくに自伐型林業のみで生活できているひとなんて、ほとんどいません。
木材を売っても二束三文です。
だからこそ、工夫して収益化する必要があります。
- 資材屋さんへ木材を売る
- 木の駅プロジェクトへ参加
- 薪にして販売
- チップ業者へ買い取ってもらう
- 木材を加工して販売
- 昆虫採集をして販売
- 山菜収穫をして販売
- キノコを育成して販売
- 山の管理を請け負う
全てで稼げるわけではないので、つかえる山で手に入るもの、自分の得意なことで勝負するしかありません。
スギ・ヒノキの山林なら、建築材として販売。
雑木林なら薪の販売。
こんなイメージで山にあるもので工夫します。
林業での稼ぎ方をもっと知りたい方はこちらの記事。
林業で稼ぐのはむずかしいけれど…
林業で大きく稼ぐのはむずかしいです。
でも、日本の山には放置された木材が大量にねむっています。
このままにしてしまうのは、なんだかもったいない。
それに、放置していてもいいことはひとつもありません。
日本の山林がもっと有効活用されるといいですよね。