これから工場勤務を考えているあなたに、工場勤務経験者の生の声をお届けします。
工場勤務してみたいけれど、何をするの?
大変なのかな?
向いてる、向いてないがあるの?
僕は大手製造業に勤めて、様々な職場を渡り歩いてきました。
仕入れ先の採算改善などで中小企業の工場に入り込んで仕事をしたこともあります。
そんな僕が工場勤務のリアルをお伝えします。
工場勤務の適正チェック11項目

本記事でわかること
あなたがイメージしてみて、メリットが多いのなら、工場勤務も悪くないのではないでしょうか。
1.夜勤がある
コンビニの夜シフトとは比べ物にならないくらい手当が多いです。
交代勤務手当、深夜手当、夜勤手当、企業によって名称が違いますが、夜勤があると収入が段違いです。
【僕の勤めている会社の場合】
- 交代勤務手当:
1日あたり3,000円〜5,000円 - 深夜手当:
1時間あたり400円〜600円
(22:00〜5:00に付与。休憩時間は除く。) - 夜勤の手当てだけで
月に70,000円くらい増額
※月に2週間が夜勤で計算
あと僕が夜勤をやっていて助かったことは、平日の昼間に活動できることです。
市役所などの公的機関で手続きをしたり、子供の学校行事に参加したりできます。少し寝不足になりますが、有休を使わずに用事を済ませたり、家族サービスができるのは嬉しかったです。
夜勤は睡眠時間の調整が重要で、うまくいかないと体調不良になってしまいます。若い人は体力で乗り切れて、ベテランの人は慣れで調整ができています。
身体に合わない人は、病院で睡眠導入剤を処方してもらうことがあります。
>>夜勤が不安な方はこちらの記事
「夜勤と日勤の切り替えのコツとお勧めアイテム」
2.作業内容は誰にでもやれること
工場の仕事は誰でもできるように考えられています。ミスしないように手順が決まっていますよ。
手順を覚えてしまえば、単調な仕事をひたすらやり続けます。
最初は丁寧に教えてもらえるので、心配は要りません。
工場で働いたことがないと信じられないかもしれませんね。
簡単な仕事な上、丁寧に教えてもらえる理由は、失敗してしまうと不良品を捨てることになります。
そうなると、会社としては損をしてしまうので、不良品を出さないように徹底されているのです。
簡単な仕事をずっとやり続けるのは嫌だという人は、やる気を出して、次々に違う作業を覚えていけます。
マルチ技能、マルチ化、多能工、など呼び方は様々ですが、活躍の場を広げていけます。活躍を続けていれば、昇格を狙えます。
>>単純作業の考え事についてはこちらの記事
「【工場勤務】何を考えて作業しているの?おすすめの考え事3つ」
3.サービス残業がない
やらなくてはいけない仕事の量と期限が明確です。
「1日に1,000個作る」と決まってる職場では、順調に1,000個できあがれば定時で帰れて、何か問題があって定時までに作りきれない時に残業を頼まれます。
オフィスワーカーのように業務の線引きが曖昧ではありません。
家に持ち帰って仕事をしたり、作業が遅いから終わるまで帰れないなんてことはあり得ません。
4.一日中 立ち作業
ほとんどの工場勤務は立ちっぱなしの仕事になります。
最近では座り姿勢は体に良くないと言われています。
デスクワークの人でも立ち机を用意して、立った姿勢でデスクワークをする人がいるくらいです。
立ち作業は慣れるまでは、足が疲れてツライですが、慣れてしまえば気にならなくなります。
5.通勤の服装は自由

仕事中は作業服なので通勤時の服装は自由です。
作業服で通勤してもいいですし、ジーパンにTシャツで出勤して、ロッカーで作業服に着替えることもできます。
スーツと革靴を身に付けなくても良いのは楽でいいですよね。
もちろん、スーツで出勤してもOKです。
会社によっては、サンダルや短パンなどを禁止しているところもありますが、基本的には服装は自由です。
心配な人は会社ルールを確認しましょう。
>>髪型はどうなのか気になった方はこちらの記事
「工場勤務は髪型自由?髪色は?実態を詳しく紹介!」
6.寮がある
寮のある企業では希望すれば入寮できます。県外の人でアパートを探す手間が省けるのはとても助かりますよね。
社員寮が工場に併設されているので通勤時間が短くてすみます。
強制ではないので自宅から通勤してもOKです。
寮の家賃は、とても安く設定されています。企業によっては全額負担の場合もありますよ。
【僕の勤めている会社の場合】
- 4畳半1間(大浴場) 3,000円〜
- 10畳1間(大浴場) 9,000円〜
- 7畳(風呂トイレ付) 18,000円〜
- 運がいいと駅に近い物件もあり
- 1台までなら駐車場契約が可能
めっちゃお得ですよね!
異性の出入りを禁止している寮もありますのでルールは要チェックです。
>>社員寮についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事
「社員寮ってどうなの?寮生活のリアル【適正セルフチェック10項目】」
7.食堂がある
社内に食堂があるところが多いです。
メニュー数種類が日替わりで準備してあるので、飽きることなく、栄養バランスの考えられた食事を取ることができます。コンビニ弁当ばかりでは飽きるので助かりますね。
支払いは給与天引きだったり、食券を購入して引き換えなど様々です。
コンビニ派、自家製弁当派の人は食堂を利用しなくてもOKです。
8.資格取得ができる
企業によっては資格を取得することを推奨しています。受験費用や練習費用を負担してくれることもあります。国家技能検定、危険物取扱者試験、フォークリフト運転技能者 ·玉掛技能者などなど 業務に必要な資格を取得することができます。
昇給や資格手当がもらえたり、転職時に役立てることもできます。資格は一生ものなので、取得して損はありません。
僕の職場では、資格取得は任意でしたが、「取得しないと一人前ではない」「取って当たり前」という雰囲気でした。
会社によっては、昇進や昇格に資格が必要な場合もあります。
9.身だしなみの制限
仕事中は指定の作業服を着る企業がほとんどです。
精密機器を扱う職場では化粧やネイルが混入しないように禁止されているところもあります。
製品にキズを付けないように、指輪や腕時計などのアクセサリー、ベルトのバックルが大きいものを身につけるのを禁止している職場もあります。
メイクやアクセサリーに気を配らなくていいので、逆に楽という人もいるのではないでしょうか。
>>工場勤務で必要な持ち物はこちらの記事
「工場勤務で失敗しないアイテム 7選【あると便利〜必携品】オススメの持ち物」
10.職場の環境は運しだい

労働環境は職場によって、大きく違います。
1つの製品を作る工程だけでも、大雑把ですが下記のようになります。
- 材料を仕入れる
- 材料を必要な形にして部品にする
- 部品を組み立てる
- 出来栄えを検査する
- 完成品を箱に詰める
- 完成品を出荷する
例1:油くさい職場
金属製品の加工職場だと、工業用の油を使ったりするので、作業服や髪の毛が油臭くなることがあります。仕事は機械がほとんどやってくれるので、製品をセットしてボタンを押すめっちゃ簡単な作業が多いです。
配属を避ける裏技として、工業用油で肌が荒れることがあると面接時に伝えれば配属を回避することができると思います。仕事が原因で病院に行くとなると労働災害に認定されてしまいます。企業としては絶対に労災は出したくないので、手が荒れるリスクのある職場に配置するわけにはいきません。
(これを実践して、採用事態が通らなくても責任は負えません)
例2:きれいな職場
製品を検査する職場だと綺麗な職場が多いです。クリーンルームだと専用の白衣を着る必要があったりします。空調管理されているので、快適に仕事ができます。
検査工程は品質の最後の砦になるので、認定テストや訓練をやる職場があります。合格できるまで練習が続きますが、練習中も給与は発生するので焦らずに取り組めば良いです。
この2つの例のように配属先で環境は大きく変わりますので、こればかりは運が必要です。
面接時に希望を言ったり、アレルギーを伝えて少しはコントロールできるかもしれませんが、配属された先で自分には合わないと感じたら部署異動や転職を検討しても良いかもしれません。
11.接客することがない
お客さんを相手にしないので、丁寧な言葉や行動を強要されません。接客が苦手な人にとっては気が楽ですね。
上司にある程度の敬語が使えれば問題ありません。全く敬語を使わない職場を見たこともあるくらいです。
最後に

11項目をチェックしてみていかがでしたか?
メリットのが多い人は工場勤務を試してみてもいいかもしれませんね。
僕は製造業が天職だと思っています。
油臭い工場、ロボットが休むことなく稼働している景色、人が知恵をしぼって改善をする職場、どんな場所でもワクワクして仕事をしています。
あなたの仲間入りを楽しみにお待ちしています。
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