高校受験で偏差値を調べるのは基本中の基本ですよね。
偏差値によって勉強を頑張ったり、志望校を変更したりするのではないでしょうか。
企業内高校の合格基準は?
先生に聞いても具体的な目標値は知らないみたい。
偏差値もないし、調べても出てこない…
しかし、企業内高校には偏差値が存在しません。
そこで、企業内高校出身の僕が、自身の経験と後輩への聞き込みでわかった事実をもとに、企業内高校の合格基準を推察した結果を紹介します。
この記事は僕の調査結果なので、過信はしないで欲しいのですが、事実確認した情報になります。
企業内高校を受験する参考にしていただけると嬉しいです。
企業内高校の偏差値は?合格しやすい○○ 3選

まず結論!
ぼくの出身校について徹底的にnoteへまとめました。
受験を考えているひとには必見の内容になっています。
安心して受験を検討できますよ!
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【ぼくが卒業した企業内高校を徹底解説】
企業内高校の合格基準は公表されていません
合格基準は公表されていませんが、学力だけで採用していないことは確かです。
日野工業高等学園の入試の試験内容のQ&Aでは下記のコメントがあります。
Q7 偏差値はどれくらいですか
本校の場合、学力だけでは合否を決定していないため偏差値は取っていません
引用元:日野工業高等学園ホームページ
僕の経験からも、学力だけで合格しているのはクラスで半数くらいだと感じます。
残り半数にはちょっとした特徴があったので、それを深掘りしてこれから紹介します。
1. 生徒会長の経験者は合格率が上がる?!
クラスに1人は中学生のときに生徒会長経験者がいます。
多いのか少ないのかわからないと思うので、簡単に計算してみます。データは文科省のサイトで調べました。
全国統計 | 中学生徒数 | 中学校数 |
2017年 | 3,333,334名 | 10,325校 |
中学校は3学年制なので、3,333,334名/3学年=1,111,111名
1校当たりの生徒数は、1,111,111名/10,325校=107.6名
1つの中学校で生徒会長が選出されるのは前期・後期の2人なので、107.6名/2回=53.8名
概算ですが、日本全国に54名に1人が中学校で生徒会長を経験していると言えます。
僕の通っていた企業内高校は1クラスが30名だったので、1/30と1/54で比較すると生徒会長の比率が1.8倍となります。
生徒会長経験者が2名いるクラスもあったので、1.8倍〜3.6倍が高校の中で極少数である企業内高校に集まっているのです。
生徒会長というと、リーダーシップを持っている人が選ばれることが多いのではないでしょうか。
地域によって差はあると思いますが、生徒会長=リーダーというのは共通イメージですよね。
- 合格者の生徒会長率が全高平均数より高い
- 会社がリーダーシップを社員に求める
2. 部活動で活躍した人は合格率が上がる?!

中学生のときに部活動のキャプテン、部活動の成績優秀者は学力が低くても合格傾向があります。
勉強が全くできない人がクラスに1〜2割くらい必ずいます。
授業を一緒に受けていて、その学力では入試問題は絶対に回答できないとわかるレベルです。
本人に聞くと全然解けてなかったと言うのです。
低学力で合格した人の9割は、部活動を頑張っていた人が多い傾向がありました。
更に部活動優遇を裏付ける話があります。僕の同級生A君の情報です。
A君は同じ中学校から3人が受験したそうです。
3人の中でA君が1番学校の成績が悪かったのですが、合格したのはA君だけでした。
他の2人は当日の試験で失敗はなかったとのことです。
A君が合格した理由は、おそらく部活動のエースで良い成績を残していたからです。
3. 地方出身者の枠がある?!
- 勉強できない
- 生徒会に入っていない
- 部活は入っていただけ
今まで説明した合格者の特徴を1つも持っていなくても合格する人がいるのです。
調べた結果、地方出身者だと運良く合格できている人がいるのです。
もっと詳しく言うと、今までに合格者が出たことがない新規中学校から受験すると合格しやすいです。
企業内高校の近くにある中学校は、保護者や先生が認知しているので、受験者数が多いです。
そのため、学力が高い人が合格する傾向にあります。
しかし、全員が合格になることはありません。
ぼくの知る限りでは、多くても1つの中学校で3名までです。
合格基準は企業方針によって見直される

普通の高校であれば、成績優秀者を集めて、より良い学習機会を提供し、有名大学への進学を狙うのが普遍的に行われている学校運営ではないでしょうか。
しかし、企業内高校は就職という側面を併せ持つため、新卒採用などと同じように、企業方針によって見直されます。
昔は従順で命令に黙って従う社員を優秀と言っていたのに、最近では自分で考えて自発的に行動できる社員が優秀とされています。
このように、時代・社会に合わせて必要な人材が変わるためです。
実際に企業内高校の面接を担当していた方の話では、毎年コンセプトが変わるそうです。
- 元気であること
- 学力が最重要
- 運動部出身を優先する
- 面接を重要視する
あなたが受験するタイミングの採用方針は全くわからないので、運任せになってしまいます。
こういったことから、学校の先生も受験難易度が推測しにくいのです。
受験資格は誰にでもあるので、先ずは受験してみよう
学力が圧倒的に高ければ問題ありませんが、それ以外の要素で合格に大きく影響がありそうです。
生徒会長、部活のキャプテン、部活での活躍、地方からの受験、どれかに当てはまればワンチャン入学を狙えます。
受験日はどの高校よりも早く、普通高校の受験までには結果がわかるので、ダメだったら切り替えることが可能です。
ほぼノーリスクで受験が可能なので、検討してみてはいかがでしょうか。
(国立高専と同時受験が難しいかもしれません。)
ぼくの経験でのアドバイスですが、企業内高校に入りたい人は、中学校の先生の助言は無視して受験することをお勧めします。
ぼくは中3の時に「絶対に合格しない」と担任に断言されましたが、合格できました。
注意するポイントは、合格すると入学の辞退は認められていないので、受験する前にしっかり考えるようにしましょう。
事実を元に「学力だけでは合否判定していない」の部分を浮き彫りにしてみました。
高校で勉強して、給料がもらえて、スキルが身について、大企業に就職できる。
このメリットを並べた破壊力はすごくないですか?
企業内高校は特殊な工業高校ですが、ぼくはとても楽しい高校生活が過ごせました。
今でも大企業に勤めて、幸せに生活しています。
この記事であなたの背中を押すことができていれば嬉しいです。
ぼくの出身校について徹底的にnoteへまとめました。
受験を考えているひとには必見の内容になっています。
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【ぼくが卒業した企業内高校を徹底解説】